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コラム記事

アジャスター使用例

メリットいっぱい!効果的なアジャスターボルトの選び方・使い方ガイド

「アジャスト=調整する」。その語のとおり、アジャスターは家具や什器など様々ながたつきを調整して、水平に保つ縁の下の力持ち。
でも実はそれだけじゃない、メリットいっぱいアジャスターの、使い方から種類・選び方までご紹介します。

アジャスターとは?基本的な役割と使用方法

■アジャスターの基本構造

アジャスター基本構造

アジャスターとは、家具や機器の高さや水平を調整するためのパーツです。 一般的には、ネジ状のボルト部分と、ベース部分で構成されており、回転させることで高さを微調整できます。
自動販売機の設置面を想像すると分かりやすいのではないでしょうか。凹凸のある地面に対して水平を保ちたい場合、力を発揮します。
椅子やテーブルの脚が不均等でがたつく…という場合も簡単に解消。家で椅子やテーブルの脚先を見てみると、実はついていたということもあるのではないでしょうか。
組立家具の部品に入っていたり、DIYでも注目されています。 軽量~重量向けまで、様々なサイズや素材があるので、支える機械や用途、使用環境に合わせて選びましょう。

■アジャスターの取り付け方

既に家具についているアジャスターを交換する際は、通常、反時計回りに回して外し、時計周りに取り付けます。
アジャスターが付いていない家具に取り付ける場合は、まず取り付けたい家具や機器の脚に工具で下穴を開け、アジャスター受けを取り付けます。そこへアジャスターのネジ部分を挿入し、回転させて固定します。
必要に応じて、レンチやドライバーを使ってしっかりと締め付けてください。 床との水平を調整し、がたつきがなくなるように調整すれば完了です。

アジャスターの取り付け方

■取り付ける際の注意点

アジャスターには耐荷重(kgf)があります。耐荷重とは、加わる力や重量に対して、製品が耐えられる重さの値を表したもの。
耐荷重をオーバーしてしまうと、アジャスターの寿命が縮んでしまうだけでなく、破損や変形などが発生し、予期せぬ重大事故をもたらすリスクも。
取り付けの際には耐荷重を必ず確認しましょう。その際、ギリギリではなく余裕を持つといいでしょう。

■アジャスターの材質とその特徴

アジャスターには様々な材質がありますが、主にプラスチック、金属、ゴムなどが使用されます。
プラスチック製のアジャスターは軽量でコストが低く、一般的な家庭用家具に適しています。家の中で使われるアジャスターはプラスチック製が主流です。
金属製のアジャスターは耐久性が高く、重い家具や業務用機器に向いています。 またボルト部分の多くは鉄ですが、屋外用にステンレスボルトをしたタイプもあります。目的や用途によって使い分けましょう。

アジャスターの効果的な使い方

■がたつきを無くすためのポイント

がたつきを無くすためには、まず床の状態を確認しましょう。
床が平らでない場合、すべてのアジャスターが均等に接地していることを確認し、不均一な力がかからないようにして高さを調整していきます。上や横から力をかけてみて、水平が保たれていたらOKです。

■床や家具の傷を防ぐための対策

床や家具の傷を防ぐためには、フェルトが付いたアジャスターや、ソフトな柔軟材のアジャスターを使用するのが効果的です。
これらのアジャスターを装着することにより、床に傷がつくのを防ぎます。使用の際には定期的に接地部分を掃除し、ゴミや砂粒が付着していないか確認することも重要。
摩擦を最小限に抑え、床や家具の寿命を延ばすことができます。

アジャスターの種類と選ぶ際のポイント

アジャスターの種類例

■アジャスターには色々な種類がある

一般的な家具に使われる、プラスチック製のアジャスターで解説していきます。
プラスチック製のアジャスターは安価で、軽量かつ耐久性があり、広く家具などに使われています。 床材に応じて材質を選ぶことができ、様々な床材に対応します。
例えば、カーペットなど移動の多いオフィスには高滑性ポリエチレンを使用した滑るタイプのアジャスター大理石など硬い床材には、エーテル系ポリウレタンを使用した柔らかくグリップ性のあるアジャスターが適しています。
選ぶ際には、まず使用する場面や用途を確認しましょう。

アジャスターの種類比較例

 

■傷防止にはフェルト付きアジャスター

アジャスターをフローリングにて設定した場合

フェルト付きアジャスターは、アジャスターの底部にフェルト素材が取り付けられているタイプです。
このフェルトは床を傷つけることなく滑らかに動かすことができ、特にフローリングやタイルなどの床材に最適です。また、家具を移動させる際の騒音を軽減する効果もあります。
使用の際には定期的に接地部分を掃除し、ゴミや砂粒が付着していないか確認しましょう。


■SDGs!リサイクル可能なアジャスター

リサイクル可能なアジャスター

環境に配慮した選択肢として、リサイクル可能なアジャスターも人気です。 これらのアジャスターは、材質別に分解できる製品設計になっています。
これにより材料の再利用を容易にすることで、資源使用量の削減、廃棄物の削減を目指しています。 持続可能なライフスタイルをサポートするための選択肢として注目されています。

 

■高級感のあるアジャスターで雰囲気アップ

高級感のあるアジャスター

クロームメッキや真鍮製など、デザイン性に優れたアジャスターは、椅子や家具の雰囲気を格上げする効果があります。
アジャスターとしての機能はもちろんのこと、インテリアのアクセントとしても活躍してくれます。シンプルな家具でも、アジャスターによって高級感をプラス。
大事な家具の寿命を延ばしながら、美しい見た目を堪能できます。


■特殊なアジャスター

特殊なアジャスター

特殊なタイプとして、斜め脚対応の首振りタイプがあります。 首振り機能によりベースが自由に動くため、椅子の脚が斜めになっている場合でも使用できます
普通のアジャスターは付けられない、デザイン性の高い椅子や特殊な形状の椅子にも使用可能です。フローリングに最適なフェルト付タイプもあります。

 
 

アジャスターで快適なくらしを

■アジャスターの寿命と交換時期

アジャスターの寿命は、使用環境や頻度によって異なりますが、一般的には数年程度とされています。
使用中にがたつきが再発した場合、アジャスター自体が損傷・摩耗した場合は交換のサイン。
特にフェルト付きアジャスターは、フェルト部分が擦り切れると折角の効果を発揮しません。交換時期が来たら、早めに交換しましょう。

■最適なアジャスターを選んで快適生活♪

アジャスター、今まで気にも留めなかった存在かもしれません。でも実は色々な家具や什器の足元で力を発揮しています。
最適なアジャスターを選ぶためには、使用する環境や床材、目的から確認しましょう。
正しく選んで、正しく装着することにより、快適な生活をサポートしてくれます!