移動楽々！キャスター基礎知識と取り付け方ガイド

キャスターの基本知識

■キャスターとは

キャスターとは、家具や什器に取り付けることで移動を楽にする、小さな車輪のことを指します。車輪と本体、取り付け金具が一体になっていて、複数で使用します。車輪には単輪タイプと双輪タイプがあり、台車など移動の多い什器には単輪、移動の少ない家具などには双輪が向いています。

■DIYにおけるキャスターのメリット

家具にキャスターを装着することで、移動が簡単になり、掃除や模様替えがしやすくなります。初心者でも手軽にできる改造なので、DIYでも人気です。見た目や機能、サイズや取り付けタイプによって種類は様々。自分の目的に合ったものを見つけましょう。

キャスターの選び方

キャスターを選ぶ際には、家具の重量や使用環境に応じて選択することが重要です。耐荷重が適正か確認し、床材に合った材質を選ぶことで、長期間にわたって安心して使用することが可能になります。

■耐荷重を確認

キャスターには耐荷重(kgf)があります。耐荷重とは、加わる力や重量に対して、製品が耐えられる重さの値を表したもの。耐荷重をオーバーすると、キャスター自体の寿命が縮んでしまうだけでなく、破損や変形などが発生し、予期せぬ事故をもたらす恐れがあります。購入時は耐荷重を必ず確認し、ギリギリではなく余裕をもって選びましょう。一般的にサイズが大きい程耐荷重も大きくなります。荷重は均等に分散されないため、計算式を目安としてください。
キャスター耐荷重計算式

■ストッパーの有無

キャスターには車輪の回転を止めて固定する、ストッパーが付いたタイプがあります。例えば筐体にキャスターを4つ取り付ける場合、ストッパー付き2個、ストッパー無し2個を対角線に取り付けることで、移動・固定の動作がスムーズになります。使用数と用途に応じて選びましょう。

■材質で選ぶ

ゴム製

弾性があるので、静音性とクッション性を兼ね備えており、凹凸がある場所の移動も快適です。
半面、摩耗による劣化、硬化が早く、汚れも付きやすいので床が汚れたり変色したりする可能性があります。

ナイロン製

硬く、強度があるナイロン製は、重いものを運ぶのに向いています。
摩耗や劣化に強く、平面での移動には最も適していますが、弾性がないので凹凸のある場所ではガタガタします。カーペットにおすすめ。

ウレタン製

ゴム製とナイロン製の良い所を持ち合わせたウレタン製。
弾性があり静かで安定した走行性能を持ちながら、劣化や摩耗にも強いのが特徴。フローリング、Pタイルなど傷つきやすい床にも使用できます。

エラストマー製

ゴムと同じく静音性、クッション性に優れながら、劣化、硬化などの欠点はすべてカバーした上位互換。
床を汚す心配もありませんが、その分値段は高め。静かな場所での使用に最適です。

家具へのキャスター取り付け方法

■プレートタイプ

取り付け位置を確認し、プレートの取付穴全てをビスで固定します。家具の端に取り付けるとキャスターがはみ出してしまうので、端から少し内側に取り付けるのがおすすめです。取り付けが簡単なのでDIYで人気のタイプです。

■ボルト(ねじ込み)タイプ

家具の脚に下穴を開けるなどして、キャスター受けやナットを取り付けます。そこへキャスターのネジ部分を挿入し、スパナを使って最後までしっかりねじ込みます。

■リング(差し込み)タイプ

家具の脚に専用のソケットやキャスター受けを差し、ハンマーなどで叩きこんで取り付けます。

■取り付け後

すべてのキャスターが同じ高さになっているか、しっかり固定されているか確認してください。固定が緩いと、使用時急に外れる恐れがあり危険です。また車輪がスムーズに動くか、安定した走行か確認し、必要に応じて調整を行ってください。

石黒製作所のおすすめキャスター

■人気！フリーロール付リフトロックキャスター

石黒製作所では高品質な家具用キャスターを多数取り扱っています。なかでも主力のフリーロール付リフトロックキャスターは、車輪ではなく本体を持ち上げてロックするので、安定感抜群。さらにフリーロール機能で、車輪の向きを変えずに高さの微調整が可能。他にはない機能で、多くのユーザー様から支持をいただいています。WEBショップで1個から販売していますので、ぜひチェックしてみてください。

リフトロックキャスター解説