OEM/ODM
OEM/ODM製品の対応
当社では、カタログ製品だけではなく、OEM/ODMにも対応しております。
図面の作成から、素材選定等、60年以上にわたり蓄積された経験をもとに、最終製品まで最適なご提案を行います。
加工内容も、射出成型、押出成形をはじめ、ダイカスト成形等、幅広く対応しています。
色ムラが発生し易く、高度な成形技術を要するメタリック材料を使った外観製品も対応可能です。
樹脂でありながら、高付加価値を生み出す製品を実現します。
簡易金型とは?
簡易金型とは、量産製品の製造工程に使用する型ではなく、その量産前の試作品の生産や少ロット生産を目的として供給される型を指します。
簡易金型と量産金型では、材質や製造方法による明確な線引きはありません。
簡易金型とは短期間またはショット数を限定し廃棄するもので、継続しない製品の為の型です。使い捨ての冶具であり資産としては管理しません。
最大のメリットは通常の量産型の製作費と比べ10%~70%で製作が可能であることです。
イニシャルコストが抑えられる為、小ロットの生産に対応ができます。
■簡易金型を使ったプラスチック成形
1)シリコーン金型を使った真空注型とは?
シルコーン金型は 「金型」 の費用が安い方法です。
小さな部品の金型ならば、造型費とあわせても数万円程度からです。
初期費用が安いため、数十個までの少量量産に向いています。
ただし、ランニングコストがそれなりにかかるために、それ以上の数量ならば簡易金型を使った射出成形法をお勧めいたします。
使うことのできる素材は反応型の液状樹脂(エポキシ樹脂、ウレタン樹脂など)に限られます。
真空注型とは、マスターモデルを沈めて作ったシリコーンゴム製の型に、ウレタン樹脂などを流し込んで硬化させる造型方法です。
マシニングセンターやRPで作った1つのモデルから複数のモデルを複製する場合によく利用されます。気泡のない高品位な複製を作るために、真空中での注型が必要です。
2)簡易金型を使った射出成形とは?
簡易金型を使った射出成型は、「金型」の費用は少しかけて、ランニングコストをより安く作る方法です。
簡易金型の種類によって、次の方法をご提案しています。最大の利点は射出成形機を使って製品を作るため、熱可塑性の素材が一通り使えることです。
・カセット型(スチール型)
金型の周りの部分(母型:モールドベース)を共通化し、中身だけをカセット式に入れ代える方式の金型です。最初に母型を作ってしまえば、それ以降のコストが下がる方法です。
金属のキャビしかできません。
・モールドレス成型
カセット型をより簡略化して母型だけでなく駒とエジェクタピン以外のすべてを共通化させるように石黒製作所で考案した方法。
エジェクタプレートに無数の穴を開けて共用しているのでピンの位置や径に制限あり。
金型を分解しなくても駒交換ができる。樹脂製、アルミ製のキャビも可能。
・ZAS型(低融点合金型)
低温で溶解する合金を、木型などのマスターの周りに流し込んでメス型を作り、これを元に金型とする方法です。
・海外製簡易型(スチール型)
台湾で安く金型を作る方法です。簡易ですが一応通常の金型です。
簡易金型は、数量では千個以上の生産がある場合にお勧めします。
「簡易」とは言え、金属の金型を作る方法です。通常の金型は耐久性を高めるため複雑な構造となりますが、簡易金型はこれを単純化した金型です。
はじめに時間とコストがそれなりにかかるところがデメリットです。
一方ランニングコストは運送料を含めても国内の大量生産よりも安く、耐久性も数万個まで大丈夫です。
通常の金型と比較すると、初期費用は6割程度になることが多いようです。